歌手:坂本冬美
作詞:阿久悠
作曲:三木たかし
夏を見送る 港祭りの夜は更けて
誰もみな 心の波に光る夜光虫
今夜だけなら 今夜だけなら
破目をはずして いいからと
少しだけ淫らな顔で 踊り明かして
燃えたが最後 とめられなくて
とめられなくて
海の花火を散らした秋風
知らずに 知らずに 熱くなる
あんなこと 一生に一度
もう わたし 今年はただの
見るだけの人
とても 夢中になれそうにない
それでも ここへやって来たのは
あなた あなた あなたなんです
百万人の人の中から あなたを探す
つもりなのです
百万人の人の中から あなたを探す
探す つもりなのです
三日つづいた 港祭りの夜は更けて
運命のいたずらだけが 胸に残される
残り少ない 残り少ない
夏の嵐に身をまかせ
汗ばんだ素肌を寄せて
朝待つ気分 いつしか街の
サンバも終わり 道で酔いどれ
夢見ているのも
知らずに 知らずに 熱くなる
ああ 馬鹿みたい
ああ 馬鹿みたい
必ず来るとも云えないし
来ても会える 筈もないのに
ワタ菓子とヨーヨーを
手にして歩いて いるなんて
何のつもりかしらね
………
あッ あんた
港祭りの夜は更けて
港祭りの夜は更けて
港祭りの夜は更けて
港祭りの夜は更けて
夜は更けて