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他人の涙

奥華子

歌手:奥華子
作詞:奥華子
作曲:奥華子

いつも誰かの視線を気にして 言いたい事も言えずにいた
そのくせ他人の気持ちなんて 考えている余裕も無く

地下鉄階段 人波に押されて 足元も見えず 流されてた
知らない誰かが うずくまってても ガラスの粉が降って来ようとも

自分の肌に触れなければ 痛くも痒くもないんですと
鞄の中から手鏡を出して 少し乱れた髪を直した

ねぇ どこまで本気で私は 他人の痛みを感じられるだろう
ねぇ どうして本当の心で 他人の涙を拭えないのだろう

子供の頃に 誰からとなく 嘘泣きすること覚えました
そして大人になった今では 嘘笑いを覚えました

心の中の いくつもの壁を ずっと誰かに壊されたくて
ひたすら自分の指をくわえて 待ってるばかりの私だった

ねぇ どこまで本気で私は 他人の痛みを感じられるだろう
ねぇ どうして本当の心で 他人の涙を拭えないのだろう

他人の失敗を見て 安心してる自分がいた
他人と比べる事でしか 自分量れなくて
他人の幸せを知って 自分の隣 眺めた
他人の成功に拍手を だけど……

ねぇ どこまで本気で私は 他人の痛みを感じられるだろう
ねぇ どうして本当の心で 他人の涙を拭えないのだろう

今 私が感じる痛みを 本当の心で 誰が知ってくれるの?
今 私に流れる涙を 本当の心で 誰が拭ってくれる?